入金予定表の作り方。売上日と入金日のズレを1枚で見える化する
売上は立っているのに月末の残高が足りない。この症状の原因は、ほとんどの場合「売上が立つ日」と「お金が入る日」のズレです。介護保険なら提供月の翌々月、BtoBの請求書払いなら翌月末〜翌々月末。ズレの長さは業種で違いますが、ズレそのものは避けられません。
避けられないなら、先に見えるようにする。それが入金予定表です。
用意するもの
- スプレッドシート1枚(表計算ソフトなら何でも)
- 直近3ヶ月の売上明細(誰に・いくら・いつ請求したか)
- 取引先ごとの支払条件(締め日と支払日)
表の形
列は5つで足ります。
- 売上が立った月
- 取引先(または売上の種類)
- 金額
- 入金予定日(支払条件から機械的に計算)
- 入金済みかどうか
これを「入金予定日」の月ごとに集計すると、月別の入金見込みが出ます。横に「その月の固定費(人件費・家賃・返済など)」を並べれば、谷の月が一目で分かります。
見えるようになること
- 谷が来る月が2〜3ヶ月前に分かる。 融資の相談は間に合う。
- 売上が伸びている月ほど苦しい理由が数字で分かる。 先に出ていく人件費と、後から入る売上の差。
- 「借りる」以外の選択肢を選べる。 支払いを後ろにずらす(請求書のカード払いなど)、入金を前に動かす(売掛金の現金化)、この2つは谷が見えて初めて安全に使えます。
続けるコツ
月に1回、請求を締めたタイミングで更新するだけです。最初の1枚を作るのに1〜2時間、以後は月30分。
僕はこの表を作ってから、月末に焦ることがほぼなくなりました。仕組みとしては地味ですが、資金繰りの対策の中でいちばん安く、いちばん効きます。
谷を越える具体的な道具(請求書カード払い・ファクタリングの窓口・事業者向けローン)は経営者向けまとめに整理しています。