支払サイトの交渉の仕方。取引先に支払日を後ろにしてもらうときの言い方
資金繰りの打ち手で、手数料がゼロなのは「支払いのタイミングを動かす」交渉です。ただ、頼み方を間違えると取引先の信用を落とします。順番と言い方を整理します。
先に、自分の入金予定表を用意する
交渉に入る前に、いつ・いくら入るかの表を持っておきます。「○月○日に入金があるので、支払いを○日にさせてほしい」と具体的な日付で言えるかどうかで、相手の受け取り方がまったく変わります。
頼む順番
- 締め日・支払日の変更:「月末締め翌月末」を「翌々月末」にできないか。継続取引なら一番通りやすい。
- 一部を先に、残りを後で:全額の先延ばしではなく、半分は期日どおり払う。
- 一時的な猶予:今回だけ、と期限を切って頼む。
言い方の型
- 理由は「入金サイクルとの差」で説明する(介護報酬の入金が翌々月、など構造の話にする)
- 「いつ払うか」を必ず自分から言う
- 「苦しい」「厳しい」で終わらせない。「この日に払える」で締める
言ってはいけないこと
- 払えない、と先に言う(払える日を言う)
- 相手に「どうすればいいですか」と丸投げする
- 約束した日を守れない(1回守れないと次から交渉できない)
交渉で動かなかったら
支払いを後ろにする道具(請求書のカード払い)や、入金を前に動かす道具(売掛金の現金化)に進みます。手数料はかかりますが、取引先との関係を削らずに済みます。順番は、交渉 → 支払いをずらす道具 → 入金を前に動かす道具 → 借りる。
道具の比較は経営者向けまとめ「資金繰り」にまとめています。